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日本学術会議公開講演会の実施
~「高レベル放射性廃棄物の処分問題解決の途を探る」(平成22年6月4日)


▶▶ 開催報告
 日本学術会議主催の公開講演会「高レベル放射性廃棄物の処分問題解決の途を探る」が平成22年6月4日(金)午後に日本学術会議講堂で開催された。
 当日の参加者数は280名弱であった。出席者は、原子力関連法人、同じく関連メーカー、電力各社、建設会社、官公庁、大学ならびに報道各社の関係者が多く、高レベル放射性廃棄物処分に対する関心が深い向きの参加者が多数を占めていた。
 午後1時からの講演は、柴田徳思氏(JAEA)の開会挨拶、金澤一郎会長の挨拶に始まり、 第一部は、中西友子氏(東京大学)の司会により、NUMO・河田東海夫氏からの報告のあと、基調講演としてKASAM・エバ・シミック氏「地層処分における第三者機関- スウェーデンでの経験と教訓」ならびに東京大学・田中知氏「放射性廃棄物処分実現に向けての学際交流の提言」が行われた。
*KASAM:Swedish National Council for Nuclear Waste
 第二部は、田中知氏の司会により、木村逸郎氏(大阪科学技術センター)、加藤尚武氏(鳥取環境大学)、木下冨雄氏(国際高等研究所)、小野耕二氏(名古屋大学)、柴田徳思氏(原子力機構)ならびに中西友子氏がパネル説明を行ったうえで、オブザーバーとして河田東海夫氏を加えてのパネル討論が行われた。
パネル討論では世代間の合意原則、NIMBYの認識やその対応法としての社会科学的な技術、第三者性のある中央の諮問機関と地域の理解促進機関、学術会議の役割と今後の小委員会で議論していく話題等について意見が交わされた。
 参加者の意見には、第三者機関に対する賛否、国の関与の重要性に関するものが多く見られた。その上で、これまでに得られた多くの知見を社会に実際に適用していくことの大切さが強く指摘されていた。
 井上登美夫氏(横浜市立大学)が閉会挨拶を行ったが、講師ならびにパネリストの熱の入った講演ならびに活発な質疑により、時間が不足するほどであった。

▶▶ 開催案内
「高レベル放射性廃棄物の処分問題解決の途を探る」

〔企画趣旨〕
 地球温暖化の防止およびエネルギー資源の確保の両面から、世界的にもわが国でも原子力エネルギー利用の意義が再認識されつつあるが、原子力発電所の運転に伴って発生する高レベル放射性廃棄物の最終処分場の確保の問題が存在する。本講演会はこの問題解決の途を探るための提案と議論を行うものである。まずわが国における高レベル放射性廃棄物処分計画の概要と安全性について認識した上で、この問題に積極的に取り組んでいるスウェーデンの現状を聞き、わが国における学際協力の提言を受ける。次いでパネル討論の形式で、人文社会学的観点および理工学的観点から提案を述べ、互いに意見を交わして、問題解決の途を探るものである。

〔開催要領〕
(1)開催日 : 平成22年6月4日(金) 13時~18時30分
(2)開催場所: 日本学術会議 講堂
(3)プログラム 
13:00 開会

開会の辞:柴田 徳思 (日本原子力研究開発機構)  
挨  拶:金澤 一郎 (日本学術会議会長) 
 
第Ⅰ部 報告と講演  
報  告「高レベル放射性廃棄物処分事業計画の概要と安全性」 
     河田 東海夫 (原子力発電環境整備機構(NUMO))
 
基調講演「地層処分における第3者機関- スウェーデンでの経験と教訓」 
     Eva Simic (スウェーデン原子力廃棄物評議会 (KASAM))
 
基調講演「放射性廃棄物処分実現に向けての学際交流の提言」
     田中 知 (東京大学大学院工学系研究科)
 
第Ⅱ部 パネル討論
    「放射性廃棄物の処分問題解決の途を探る」
       司 会 :田中 知
      パネリスト:木村逸郎、加藤尚武、木下冨雄、小野耕二、
            柴田徳思、中西友子、河田東海夫

閉会の辞:井上登美夫 (横浜市立大学大学院医学研究科)

18:30 閉会


〔主催・共催・後援〕
主催:日本学術会議
共催:日本原子力学会、東京大学原子力国際専攻核燃料サイクル社会工学寄付講座
後援:原子力発電環境整備機構(NUMO)、(株)原子力安全システム研究所

〔参加定員〕
300 名 (先着順)

〔参加費〕
無料


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